京都もぐっと冷え込んできて、紅葉シーズンが近づいてきたことを感じます。
永観堂で夜のライトアップの試験点灯が行われたそうです。
人々は、何を求めて紅葉を見に行くのでしょうか。
僕は、心象としての理想の紅葉が人々の心にあって、それをたとえば京都に追い求めているような気がします。
でも実際に行って自分の目で見てみると、思ったほどじゃないなとか、本当はもっときれいな時があるはずだと感じることが多いような気がします。自分の持っている心象としての紅葉とのギャップを感じるといいますか・・・
なぜなのでしょうね。
いっそのこと、「花も紅葉もなかりけり」の心境で、心の中にある紅葉を楽しむのが一番いいくらいじゃないかとも思えます。
その点、プロの写真家が写し出す紅葉は、さすがに理想に近いものを感じさせます。
現代芸術家の杉本博史さんは、
「アートとは、眼には見ることのできない精神を物質化するための、技術のことである」
と言ったそうです。
これを紅葉に当てはめれば、プロの写真家は、人々の心象としての理想の紅葉を、物質である写真で表現している、と言えるかもしれません。
と、理屈をこねていても仕方ありませんね。
実際に見るということには、それはそれで価値のあることです。
素直な心で、紅葉シーズンを楽しみましょう!
(H.O)
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