日々たくさんのアーティストが出てきていて、iTunesをチェックしていると、自分の好みにあう新しいアーティストに出会うことがあります。これも結構楽しいものです。
一方で、長く聴き続けているアーティストがいます。
SION(シオン)というおじさんがいて、もう20年以上は聴いているわけですが、考えてみると、僕がこんなに長く、しつこく聴き続けているアーティストは他にいないかもしれません。
ずっと前に、「ありがてぇ」って曲がCMに使われていたことがあるので、もしかしたらご存じの人もいますかね。
曲の感じはオジサンロックです。Tom Waitsの影響を受けているらしく、実際似た感じもあります。
僕がSIONを聴いてしまうのは、人生、世の中に対する挫折感と、楽観主義と、そのあたりを含めた立ち位置に共感を覚えるからかもしれません。
そして、なぜか心に残る歌詞を書きます。たくさんあるんだけど、たとえば・・・
「グラスの中にきれいさっぱり消えてく氷に あこがれたりする
いったい何をはっきりさせようとしたんだい 手のひらは言い
秒針にはりついたって俺とは踊れないよ 時計は言う」
~夜しか泳げない~
「金のためには俺は動かない
言ったあいつは 大金持ちだった
時間を無駄にするな 好きなことだけやれ
言ったあいつは 働かなくても食えた」
~二番目の夢で食ってる~
「彼女はかわいくて だから好きだ
彼女もかかえてる 一人分の夜を」
~砂の城~
「幸せは一人では歩かない。いつも不幸せとつるんで歩いてる
だからこのどん底の横には、喜びの朝だっているだろ」
~マイナスを脱ぎ捨てる~
「あとここで俺は たかが何十年か生きて
あぁ うれしいだの、つらいだの繰り返すのか」
~風来坊~
「一年に一度 こうやってね、お袋がもう年だから 顔を見に帰るんだよ
でもなんか俺はもう家に泊まりづらくてね
帰ったらいつも、ビジネスホテル、ビジネスホテル」
~30年~
全部SIONの作詞です。こんな感じの歌詞で、何か心にひっかかりを感じた人は、是非聴いてみてください。
(H.O)
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