2009年4月14日火曜日

完璧なクレーム

特許明細書を書くことを生業とする者にとって、いいクレームを書くことは非常に重要です。
でも、どんなクレームがいいクレームなの?という問いに答えるのは本当に難しい。
いやぁ、ケースバイケースですよ・・・とごまかすしかなくなる。

例えば、広いクレームが本当にいいクレームなのでしょうか。
クレームの範囲を広くすれば、独占的に実施できる範囲が広くなるから、そりゃいいでしょう、と一般的には言えるかもしれません。
でも、クレームを広くすることは手段であって、目的ではありません。
何のために特許出願するのか、という目的をよくよく考えてみれば、実は一見狭いクレームがいいクレームだという場合もあり得るのではないでしょうか。

要は特許出願の目的次第ということです。ただし、目的も一つではなかったりするからややこしい。
さらに、仮に目的がはっきりしていたとしても、そのための最適なクレームを考えることは、やっぱり難しい。

ということで、完璧なクレームなどといったものは存在しないのです!
完璧な絶望が存在しないように。

そういえば、この作家も京都市出身ですね。

(H.O)

0 件のコメント: