高台寺は、秀吉が亡くなった後に正室である北政所(ねね)が秀吉の
菩提を弔うために建てた寺だそうで、家康が北政所を手厚く扱い、
財政的援助を行ったので、当時、寺観は壮麗を極めたそうです。
・方丈前庭と勅使門のライトアップ
方丈前庭と勅使門は、伏見城から移築した方丈の南側に位置します。
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・庭園、開山堂及び観月台
庭園は方丈の北側に位置する書院の東側に位置し、庭園内に禅宗様の
仏堂である開山堂が位置します。開山堂と書院は屋根つき廊で
繋がっており、その廊の中間に観月台があります。
この観月台でねねは亡き秀吉をしのびながら月を眺めたそうです。
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・臥龍廊
開山堂の東側の一段高いところに秀吉とねねの亡骸を安置する霊屋
があり、この霊屋と開山堂とを結ぶのが臥龍廊です。
龍の背に似ていることからこの名が付けられたそうです。
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・臥龍池
臥龍池は庭園と開山堂の東側に位置し、紅葉時期には東側の樹木が
水面にも写って美しいことで紅葉の名所になっています。
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・竹林
霊屋の東側の更に高いところに傘亭と時雨亭があります。
傘亭と時雨亭は千利休作の秀吉好みの茶室だったそうで、伏見城から
移築したそうです。
これらの傘亭、時雨亭及び霊屋を囲うように竹林があります。
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東山のライトアップでは、省エネのためにLED(発光ダイオード)
を使用し、また、古いものと新しいものの融合をテーマに、青色LED
を使用しているそうです。
青色LEDと言えば、数年前に、職務発明における発明者の報奨金
の考え方において知財界を騒がせた青色発光ダイオード事件のアレ
ですね。
この特許訴訟は、大学時代にレーザの研究をしており、前職でも
かなり近い分野の研究開発を行っていたことから、特に印象に残って
います。
発明者の大変さも、会社の設備投資及び開発費の大きさや
新開発プロジェクト発足のリスクなども、どっちもよく分かるので、
個人的な考えが沢山あり、特に注目していました。
当時、発明者の立場も経験している私からみても、
会社の開発費で会社の設備を用いた職務発明の対価として数億円(数%)
は妥当以上、かなり多いという印象を受けたことを覚えています。
会社によっては、発明対価を十分に考慮してくれている会社もあります。
例えば、すばらしい特許に対しては特別報奨金を最大数百万円出すとか。
一方、報奨金すらない会社もあるかもしれません。
この事件によって、すでに優遇されている発明者というよりは、どちらか
というといままで冷遇されてきた発明者に、よい影響がもたらされれば
よいなぁと思います。
ちなみに、私が退職した会社からは、退職後しばらくしてから、
特許出願件数×数万円の特別報奨金が出て、
「今後、私発明の特許が会社に如何なる利益をもたらしたとしても、
その発明対価を請求しない」
旨の誓約書を書かされました。
確か、退職時にも同様の誓約書を書いたと思うのですが、再度書かされ
ました。もしかすると、この事件の影響でしょうか。
まあ、大した発明はしていないので、迷うことなくサインしましたが。
当番終盤にして、初めて特許事務所らしい話題を書いたような。。。
(M.H)
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