2010年5月17日月曜日

2010年度のグッドデザイン賞

今年も、グッドデザイン賞の募集が始まっていますね。
http://www.g-mark.org/index.html

グッドデザイン賞は、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する総合的なデザイン評価・推奨制度です。
賞の中では実に様々な分野の製品が受賞しています。

その中のひとつに、「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」があります。
長く支持され愛用されているデザインに対して贈られているものですが、審査委員長の深澤直人氏は、「同じデザインの製品が10年を超えて生産販売され続けているということは、それを好んで使い続けている人たちがいることの証です。・・・・・デザインの定義には「新しい」とか「変わった」といった概念が要素として含まれている感じがしますが、市場において目新しさを武器とするデザインの移り変わりのはやさが消費者やユーザーにとって必ずしもよいこととは言えません。・・・」と述べています。
(グッドデザイン賞のホームページより抜粋
http://www.g-mark.org/gda/2010/gda_eg12.html

なるほど確かに、良いデザインだからこそ消費者もそれを求め、企業側も長く変わらずに採用し続けたということで、そういったデザインについても賞に値すると考えたのでしょうね。

意匠法においても、近年、意匠権の存続期間を登録から20年とする法改正がなされましたが、まさにこういったロングライフデザインを長く保護することに配慮したものと言えます。
同時に、長く採用し続けているデザインというのは、その商品の出所や品質を示す、一種のブランドともなり得ます。
このようにブランド保護の観点から意匠登録制度を活用することも、一つの有効な知的財産戦略ということができるでしょう。

そういえば、私の家にも、2009年に「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した製品がありました。

(Y.N.)

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