2009年8月24日月曜日

千灯供養

昨夜、あだし野の念仏寺で行われた千灯供養という催しに行ってまいりました。


あだし野は、平安から鎌倉時代にかけて、東の鳥部野、北の蓮台野とともに、西の化野(あだしの)として風葬の地でした。
死者の供養のために石仏がまつられていましたが、時代の変化に伴い、一帯に石仏が埋没、散乱していたのを、明治時代中頃に念仏寺の境内に集められたそうです。集められた石仏は無縁仏として境内に並べられています。その場所は、賽の河原に模して「西院の河原」と名付けられています。

千灯供養は、毎年八月二十三日、二十四日の地蔵盆の夜、無縁仏にろうそくをお供えする行事です。


ろうそくがお供えされた西院の河原の様子です。僕も1本お供えしました。
あたりは僧侶の唱える念仏が響き、おごそかな雰囲気です。ご先祖様のことを自然と近くに感じられる気がしてきます。



参道沿いには、地元の人の手作りと思われる提灯がたくさん飾られています。
夏の終わりのひととき、なんだか心が落ち着く気がしましたね。

(H.O)

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