あだし野は、平安から鎌倉時代にかけて、東の鳥部野、北の蓮台野とともに、西の化野(あだしの)として風葬の地でした。
死者の供養のために石仏がまつられていましたが、時代の変化に伴い、一帯に石仏が埋没、散乱していたのを、明治時代中頃に念仏寺の境内に集められたそうです。集められた石仏は無縁仏として境内に並べられています。その場所は、賽の河原に模して「西院の河原」と名付けられています。
千灯供養は、毎年八月二十三日、二十四日の地蔵盆の夜、無縁仏にろうそくをお供えする行事です。
ろうそくがお供えされた西院の河原の様子です。僕も1本お供えしました。
あたりは僧侶の唱える念仏が響き、おごそかな雰囲気です。ご先祖様のことを自然と近くに感じられる気がしてきます。
参道沿いには、地元の人の手作りと思われる提灯がたくさん飾られています。
夏の終わりのひととき、なんだか心が落ち着く気がしましたね。
(H.O)
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